STORY:
8つのお風呂を持ち、120年の間湯治客を癒してきた老舗旅館・旅館大沼のリニューアルプロジェクト。
「懐かしい未来」をテーマに、創業時から受け継がれる趣を生かしつつ現代の滞在スタイルに合わせた要素を付加し、客室・共用部など計20数カ所を改修。
五代目湯守であるお施主様の山から切り出した杉材を各所に用いたり、新たに設けたコンセプトルームでは地元鳴子の土を混ぜ込んだ漆喰に包まれるような空間にするなど、足元にあるものを大切にする旅館大沼が提唱する"現代湯治"のスタイルを下支えになるようなデザインを心がけた。