土の中の世界を描こう/ 5月2週目

まったくの偶然なのですが、
木曜クラスが始まる少し前に、
アトリエのウッドデッキで小鳥が死んでいました。
(おそらくガラス窓に激突したのかな、と)

造形教室が始まる前に
土に埋めようかとも思ったんですが、

おりしも、今日のテーマは
土の中の世界。

鳥から伝えられることがあるような気がして、

子ども達がやって来るのを待って、
みんなで土に埋葬しました。

こんな風に、
土の中には死んでしまった命が埋まっていたり、
逆に土の中から生まれる命もあるんだよ、
という話をして創作をスタートしました。

なかなか実感をもって触れることのない
死と生に触れたからか、

なんというか、
私の感覚として、
みんないつもよりも
筆に気持ちがのっていた気がしました。

みんな、いつもと違う表現にチャレンジしてくれたし。

伝わる作品ができたように思います。

臨床美術って?と聞かれると
「五感を刺激しながら創作するんです」と
お答えしているんですが、

私自身が何かが飛んできた時に
スルーせずに感じ取れる感覚を持っていないとな、
五感をゆるめておかなければな、
と思った回になりました。

鳥さん、ありがとう。

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